普遍的に日本人好みのインド料理第一位と言えるでしょう。
私のインド料理教室でも初回にお教えするメニューであり、基本であり、人気メニューでもあります。

ヒンドゥー教徒が牛を食べず、イスラム教徒が豚を食べないインドでは宗教のタブーのない鶏肉が一番需要が高く、したがって値段も高いわけです。思うに、家庭料理で一番バリエーションが多いのは豆カレーのはずですがレストラン料理でバリエーションが多いのはおそらくチキンでしょう。じっくり煮込まれたチキンコルマ、辛いチキンマサラ、生クリームたっぷりで濃厚なバターチキン、高級なスパイスをふんだんに使いヨーグルトなどで煮たカシミール地方のチキンローガンジョジュなど、ちょっとした高級レストランならたくさんのバリエーションに出会うはずです。

インドでは鶏肉は基本的に一羽買いなので、モモもムネも体内の卵も頭もすべてぶつ切りで煮るのが普通ですがぶつ切りにする際に割れた骨の髄からいい味が出ますから、骨抜きの肉を使ったりはしません。骨なし肉料理は「ティッカ」(骨無し肉)と断ってあります。

チキンカレーをはじめ肉のカレーは、いかにきちんと玉ねぎが炒めてあるかが重要です。それがルーのコクになります。あと、日本で言われている「煮れば煮るほど美味しい」「一晩たったものが美味しい」という考え方はインドにはありません。2時間以上煮ては肉の繊維がバラバラになりますし、一晩置いたら香りが飛びます。

ひとつ、お勧めの通な食べ方をお教えしましょう。インドレストランにはメニューの中に必ず「ライタ」というものがあります。これは塩味ヨーグルトをベースに野菜を混ぜてクミンなどで風味をつけたもの。これをチキンカレーなどの肉のカレーと一緒にオーダーし、少しずつルーに混ぜながら食べるのです。チキンカレーの部分もよし、ライタを混ぜたらまたそこは「ヨーグルト風味のチキンカレー」になっているはずでまた違った美味しさの発見となること請け合い。そして最後のひとくちのライスにはライタをたっぷりとかけて食事を終わります。これが消化を助け、胃をスッキリさせてくれるのです。
肉のカレーには一緒にヨーグルトも摂る。とても賢い知恵だと思います。

 
 


   
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