前回のチキンカレーでも紹介した「ライタ」にいくつか質問をいただきました。これは是非覚えていただきたい味なので、今回もう少し詳しくお伝えしたいと思います。
 
ヨーグルトをベースに塩とクミンなどで味をつけて野菜(きゅうり・なす・玉ねぎなど)を和えたもの。カレー料理の副菜、とでもいったところです。(よく専門の料理店に行くとライスの横についています)そのまま食べて舌の辛さを冷やしたり、ルーに混ぜて味を調節したり、最後のひとくちのライスにかけて食べることで消化を助けて口の中をサッパリさせたりします。インド料理を食べる時に是非一緒にテーブルに欲しい一品です。
 
バリエーションはいくらでもあります。刻んだミントを混ぜて美しいグリーンになったライタ、タルカというスパイシーオイルを仕上げに振り掛けたもの、ヨーグルトの水分をしっかり切ってクリームチーズのようにしてから作られたものなどです。
具も変わったところではゆで卵やホウレン草などもあります。(写真は茹でたホウレン草のライタ)もともとライタは北インドの料理です。肉を使った宮廷料理にもよく合いますし、ちょっと豪華な朝ご飯には具の入ったパランタというパンにライタをつけて食べる食べ方などがあります。
インドの家庭ではだいたいヨーグルトはホームメードです。温めた牛乳に種を入れてそのまま室温で出来上がります。牛乳が違うからでしょうか、インドのヨーグルトは味が濃く、とても美味しいものですからやはりそれで作ったライタもしっかりした味になります。
ライタというのはインド料理での名称ですが、似たものはイスラム圏の料理にもあります。特に中東やトルコでは同じように料理のソースや付け合せに調味したヨーグルトやプレーンヨーグルトが使われています。おそらくルーツはそちらで、それがインド亜大陸にイスラム王朝とともにやってきたのではないでしょうか。すると中に和える具のバリエーションが増えて料理として独立した一品になったようです。それはおそらくライスにかけて混ぜるということが増えたためではないでしょうか。水の少ない中東では稲作による米は主食ではありませんから。
塩味のヨーグルトをライスにかけて食べる、これは日本人には馴染みの無い食べ方ですが、だからこそ、新しい味の世界を広げる素晴らしい出会いとなるはずです。
 
 


   
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