さて、この興味深くも不思議な粒を、いったいどう表現する
べきなのでしょう。別名、フェネグリークは、インドではメティと呼ばれます。
色は濃い目のベージュ、形はスパイスらしからぬ四角形で、しかも一粒一粒が
違う形をしています。噛むとものすごく固いのです。

 ところが固いくせに土にまくと発芽率が高く、どんどん育って葉が
繁りハーブとしてインドではお料理に大人気。刻んでオムレツに入れたり、乾燥させて
野菜料理の風味付けに使ったりします。乾燥させたものを「カスーリメティ」なんて
呼んでいます。

そしてさらに面白いのは粒をスタータースパイスとして油に入れるとすぐに焦げて
恐ろしい苦味を発揮するものの、上手くローストされたら今度は素晴らしく甘い、
それはそれは甘美な香りを発するのです。
 それもそのはず、お値段の安いメープルシロップはこれで香りをつけてます。
その香りはメープルのあの香りそのものなんです。

フェヌグリークはスパイス使いとしては上級編。私でもいまだにスタートに
これを使うときは緊張します。焦がさないように、それでも香りは出るようにと
祈るように見つめながら料理をします。
「苦味と甘みは紙一重」なんですね。これはきっと、人間も。
 
 


   
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